キムチの味を決める大切な漬けダレ

辛さ、甘さ、うまみ、ダシ感が絡み合った、なんとも奥行きのある味が広がっていく。その深みは、一家が守ってきた伝統や歴史に通じる。

【祖母から伝わるキムチ薬念(ヤンニョン、ヤンニョム)】
当店のキムチは、祖母が作っていた薬念(ヤンニョン、ヤンニョム)が味の基本になっています。各家庭でキムチを漬ける韓国では、キムチのキムチ薬念(ヤンニョン、ヤンニョム)づくりは料理の基本中の基本。韓国で生まれ育ち、幼い頃から本場のキムチの味に慣れ親しんだ祖母は、その味付けを母に伝え、その母が教えてくれた味が、現在の高麗食品のキムチ薬念(ヤンニョン)の基本となっています。

【試行錯誤から生まれるキムチ薬念(ヤンニョン、ヤンニョム)】
キムチ薬念(ヤンニョン、ヤンニョム)を作るということは、ただ同じものを作り続ければいいということではありません。もちろん、キムチ薬念(ヤンニョン、ヤンニョム)の基本となる部分は、変わりません。しかし、お客様の声に耳を傾けたり、自らの舌でその味を確かめたりしながら、最高の材料を選び、最適な調合を行うことがキムチ薬念(ヤンニョン、ヤンニョム)づくりには求められるのです。野菜の状態やキムチ自体の保存状態は、季節によって変わるもの。大切な子どものように常にキムチの状態を確認しながら、その時期にあったキムチ薬念(ヤンニョン、ヤンニョム)に調整していかなければ、本物の味は損なわれてしまうのです。このように、日々、最良のキムチを皆様にご提供するために試行錯誤を繰り返すことこそ、真にキムチの伝統を守るということに繋がる、と私たちは考えています。

【素材に合わせた調合】
では実際に、キムチ薬念(ヤンニョン、ヤンニョム)はどのような調合をしているのかというのも、皆様気になられるところでしょう。当店では、挽き方の異なる(目の粗さが違う)韓国種の唐辛子をブレンドしたものに、ニンニク・生姜・アミ塩辛、果物などを加え、基本のキムチ薬念(ヤンニョン、ヤンニョム)を作っています。複数の唐辛子をブレンドすることで、辛さに深みを出すだけでなく、多彩な食材を調合することにより、旨みのあるキムチ薬念(ヤンニョン、ヤンニョム)に仕上げることができます。そして、このキムチ調味料を基本に、各種野菜のキムチ・魚介のキムチなど、素材に合わせた調合を加えています。残念ながら言葉では、これ以上自家製キムチ調味料(ヤンニョン)の魅力をお伝えすることができません。その本質は、ぜひお客様ご自身の舌でお確かめください。