黄さんのキムチのファンを増やしたい!

工場長日記

7月末に行われるIMT(生野ものづくりタウン)のイベントで、デザイナーやクリエイターに自分たちのことを紹介するプレゼンがあります。

プレゼンとかめっちゃ苦手なんで、資料をしっかりと作らないと(汗)
まずは自分たちのルーツまで遡って搾りだすことにしました。

皆さんもルーツ、いろいろありますよね。
生まれた町や周りの環境。

遡ってみると自分の中にある芯みたいな物を見つけられるのでおススメです♪

大阪鶴橋黄さんの手造りキムチの黄さんのルーツ

僕らは特殊なルーツだと自覚しています。
日本で生まれ育ちましたが、母はキムチ屋さんを営む韓国人家庭。

キムチを3食食べる家庭は、当時ではかなり少数派だったと思います。
弁当にもキムチが入っていたりとか(笑)

おかげで物心ついた頃からキムチ好き。
保育園で好きな食べ物を聞かれて「キムチ!」と答えるくらいの筋金入りです♪

ほぼ毎日、昼と夜のご飯にキムチを食べています。
手軽に食べられるので白菜キムチが多いですが、個人的には小松菜や間引き菜など青菜系の発酵させてキムチが好きです♪

ちなみに、父が済州島出身、母は釜山で育ちましたが、済州島に住んでいたこともあるらしく、済州島の食文化の影響が色濃いです。
法事の仕方も陸地の人とはちょっと違うそうなんですが、僕には分かりません(笑)
(写真は昨年あった済州島での法事です)

黄さんが生まれ育った町 大阪市生野区

大阪で韓国の気分を楽しむなら、生野区鶴橋と言われてます。
人口約13万2千人のうち約4分の1の人が韓国・朝鮮にルーツを有する人たちといわれる「在日コリアン」の町だからです。

今では大阪でも有数の観光地となりました。

特に鶴橋駅周辺は戦後の闇市から始まったといわれる商店街で、昔から関西圏の人たちが電車に乗りキムチや韓国食材を買い付けに来ています。

メニュー表が韓国語なんで分からないと思いますが、こんな韓国食材がたくさん販売されています。
コサリやトラジといった韓国食材を買うには便利な町です。

また、生野区は大阪では知る人ぞ知る安くて美味しい下町グルメの街です。
不思議とお好み焼き屋さんの数は凄いです。全国区の銘店もありますしね~!!

僕たち黄さん三兄弟は、そんな地域にある美味しい下町グルメと、祖母の金順玉や母の慎仁子が作る美味しい韓国の家庭料理に囲まれた食文化で育ちました。
食に関していえば、大変有難い環境だったと思います。

大阪のキムチ文化・日本のキムチ文化

上述したように大阪鶴橋は、日本で最大規模のコリアンタウンがあり、在日韓国人2世、3世がたくさん住んでおります。
そのため、地元の人々の求める韓国食材やキムチを扱う商店が沢山できました。

大阪は食に関する興味が高い人の多い街と古くから言われていて、そんな大阪人ですから、生野区に美味しいキムチ屋さんがあると評判を聞きつけ、どこからか人が集まります。
もちろんSNS等ない時代に、人から人への評判だけで伝わっていきました。
当たり前ですが、今とは比べ物にならないくらいゆっくり長い年月をかけてじっくりと。

また、徐々にテレビに紹介されるような有名店も出来る様になり、関西圏の人にも知られていきます。
おかげで、店によって味も色も香りも違うバリエーション豊富なキムチを求めて、大阪以外の関西圏の街からも連日多くの方が訪れ、いつも人で賑わっています。

今では、大阪もん名品に当社のキムチが認定されるなど、大阪の食文化の中でもキムチは一定の認知がある食べ物に成長しました♪
キムチが売れるとなると自然とお店も増えてきます。
起業精神の強い在日韓国人の人に加え、韓国から来たキムチ作りに自信のある人も店を構え、今では70店舗以上あります。

同じく大規模なコリアンタウンがある東京・新大久保地区では観光客向けの韓流ショップや韓国料理店が多く、キムチ専門店などは数えるほどしかありませんので、大阪鶴橋コリアンタウンで買える本格キムチ「大阪鶴橋キムチ」は、大阪独自の文化だと思われます。

黄さんのキムチを好きな人が増えると嬉しい

今は「ただ良いものを作っているだけでは生き残れない」という時代。
お客様に良いものだと伝わらなければ、価値として認められません。

だから「黄さんの手造りキムチ」としてブランドの認知を上げることは、永続していく会社になるためにも必要なことやと思っています。

ただ、「黄さんの手造りキムチ」というブランド名を広めたい気持ちは当然ありますが、それ以上に祖母の代から続く、韓国の味を大阪で育んできた大阪生野独自の食文化を広めたい想いが強いです。
色んな人にこの独特の食文化を知っていただき、興味をもっていただくことで自ずと「黄さんの手造りキムチ」のブランドも向上していくものと考えています。

母は常々「美味しい物を作ってたらお客さんは分かってくれるよ~!!」が口癖でしたので、当社はキムチを愚直にコツコツと作ってきた会社です。
キラキラしたブランディング(デザインやパッケージづくり含めて)が本当に苦手で・・。

黄さんのキムチを好きになるキッカケづくりを一緒に考えて、カタチにできる方と仕事が出来れば嬉しいですね♪

以上、長々と書いてしまいました。
10分のプレゼンにまとめないとダメなので、ここから更に凝縮させていきます。
しんどいけど、楽しい仕事ですので頑張ります♪

黄さんのキムチに興味がある方はこちらで → 大阪鶴橋黄さんの手造りキムチ公式ネットショップ

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