キムチには色んな売り方(市場)があります
最近、色んな人に言いますが、僕たちは量販店とキムチ専門店、両方のフィールドで勝負をしている、ちょっと珍しい存在です。
普通、キムチを作る会社って量販店向けに売っているメーカーさんは専門店としての小売りはしないし、逆に専門店のキムチ屋さんは量販店では売らないんです。
だいだいの人は、何で?ほんまや!!と驚かれます。
業界の人じゃないと分からないでしょうから、久しぶりに誰が興味あるねん?!シリーズとして書かせていただきます!!
キムチの売り方(市場) 量販店市場
皆さんの身近にあるスーパーやドラッグストアなどで販売するキムチです。
沢山売れる販売ルートなんですが、販売価格を抑えるために大量に作る必要があります。
具体的な掛け率なんかは書けないですが、販売店の取り分、中間流通の経費がかかるので、作り手はそんなに金額をいただけません。
薄利多売ってやつですね♪
求められるのは安定した物量を生産する体制とキチンとしたパッケージ。
美味しさも求められますが、品質を安定させる方が優先されます。
毎回味が違うとか・・。(僕らはそれで結構苦労してます)
あとは365日出荷できる体制。
僕たちは慣れましたが、結構大変なんで新規参入はしにくいと思います。
他業界の人からは大変ですよね!と言われますが、365日に「24時間体制」がついてくるコンビニ市場よりマシとは思ってます(笑)
生協ルートも毎日出荷とかではないですが、安定した品質のものを大量に作る必要がある点でなんかもこれに近いです。
キムチの売り方(市場)専門店小売り
大阪には沢山あるキムチ専門店の業態です。
生野区周辺だけで70件以上はあります。
SNSを見てると生野区以外でもキムチ専門店が増えたような気がします。
求められるのは、本格的な味。
ただ単に「美味しい」というより、ストーリーやバッググランドが必要なのかも知れませんね。
逆にパッケージはあまり求められません。
ただのビニール袋に入れているお店が大半ではないでしょうか。
あと、何気に必要なのは立地の良い店舗。
人件費も合わせると結構なコストが発生するから、量販店市場に出すメーカーが小売店舗を出すのは勇気がいります。
実際に量販店市場へ出すキムチメーカーが鶴橋に出店しましたが、1年たらずで撤退したぐらいです。
最近はこれにEC(ネット通販)が加わってます。
キムチの売り方(市場)店頭催事
スーパーや百貨店で行なう店頭催事で販売するキムチ。
これ専門でやられているところもあります。
当社も決まった店舗で月に30件ぐらいは開催してます。
その他の食品でもそうでしょうが、その場で試食してもらって気に入って買ってもらう。
味も求められますが、店頭に立つ人のスキルが求められますね♪
販売店からすれば賑やかになるので、積極的にやらせてくれるところも多いです。
店舗をもったり、生産設備が必要だったりもしないので、参入は比較的簡単だと思います。
ただ、そんな簡単に売れないんですよね(汗)
簡単に売れないから悪いことを考えてしまう人がいてるのは過去に書きました。 → 大阪鶴橋黄さんの手造りキムチの店頭催事
黄さんのキムチは真っ当に販売してますよ(笑)
キムチの売り方(市場)業務用卸売
キムチが身近になってきたおかげで、色んな飲食店でキムチが食べられるようになりました。
昔は焼肉屋さんぐらいしかキムチがなかったのにね♪
焼肉チェーン店なども増えてきたので業務用の市場も大きくなりました。
当社も一応参入してますが、めっちゃ弱い部門です(笑)
必要なのは安定した生産力と営業力。
あと、競合することが多いので価格競争力も必要です。
量販店市場ほど設備はいらないし、ブランド力もいらないので新規参入しやすいのもあり、激戦の市場となってます。
僕は競争するのが嫌いなので、あまり本腰をいれてません。
激戦地で勝つの大変でしょ(汗)
必要とされるならば提供しますのスタンスで細々とやらせていただいてます。
キムチの売り方(市場)その他BtoB
最近はコンビニやスーパーで韓国料理の商品がありますよね?
特にコンビニでは韓国フェアになったらプルコギキンパやスンドゥブといったキムチを使った商品を見かけます。
こういう市場向けに惣菜を作るメーカー向けの商品とかもあるんですよ♪
最近問い合わせがあって知りました(笑)
求められるのは菌数を含めた規格通りに作れるかと安定した生産体制。
普通の人には何を言ってるか分からんでしょうが、食品関係や物づくり関係の人には分かると思います。
発酵食品のキムチを菌数通りの規格で作るって至難の業ですので、当社は参入していません。
というより、菌数を制御するのにボイルする機械があるらしく、簡単には参入できないですね(汗)
以上、キムチといっても色んな売り方があります。
僕たちも知らず知らずのうちに進んできましたが、こうやって整理して書いてみると面白いもんですね♪
自分たちの強みを認識して、勝負できる市場で戦う。
僕たちのキムチを必要としてくれるお客さんのためにも生き残らないとね♪
もちろん、従業員や家族のためにも。
これからも長い年月をかけて積み上げてきたノウハウと、柔軟なものづくりの体制で、量販店にも出して、専門店としてもしっかり小売りもします。
めっちゃくちゃ頑張りますよ~!!
黄さんのキムチに興味がある方はこちらで → 大阪鶴橋黄さんの手造りキムチ公式ネットショップ
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。