年末もやし争奪戦

以前、キムチ屋が教える「追加するとキムチが美味しくなる食材」の中で年末になると大豆もやしの争奪戦があると書きました。
今日は、なぜそんなことになるのか紹介します。
久しぶりにキムチとは関係のない「ちょっとした話」シリーズですが、たまには良いでしょう♪

正月の食べ物？！大豆もやし

僕たちの街、大阪生野は在日韓国人及び韓国にルーツを持つ人が多いことは以前紹介しました。→大阪生野という街
しかし韓国にルーツを持つ人たちの中でも、文化や風習の残し方は各家庭でまちまちです。
お正月の法事も各家庭で違い、しっかり韓国式のやり方を踏襲している家、簡素化させて法事を行なう家、ほとんど法事をしない家・・。
我が家は、しっかり法事をしていましたが両親の高齢化に伴い、徐々に簡素化されてきています。
法事後の食事（黄家）

自分たちのルーツを表す文化・風習として残したい想いはありますが、めっちゃくちゃ大変なんですよ(;^ω^)

韓国にルーツを持つ人たちの家庭では、法事をされる家はもちろん、簡素化した家でも大豆もやしのナムルだけは食べる家が多いです。
日本の家庭でいう、おせちの様なものですね(^^♪
おせちもしっかり作る家と簡素化させる家に分かれますし～♪
なので、年末になると生野区では物凄い量の大豆もやしが売れます。

ちなみに、キムチも正月に食べる風習があり12月30日が1年で1番キムチが売れる日です。

韓国人の法事とは・・

見た方が分かりやすいかと思い、チェサの画像をFBで協力を募ったところ、親交のある河さんに写真をいただきました。
めっちゃくちゃしっかり法事している画像をいただき助かります(^^♪
このレベルでされている家庭は少ないでしょうね(;^_^A
ソウルに住む友人も送ってくれました。

こちらは簡素化バージョンですね。
日本やからとか、韓国やからとかではなく、各家庭によって違いますね(^^♪

韓国人の法事とは、祖先に色々な料理をお供えして儀礼を行ない、その残りを皆で食べる行事です。（間違えてたらごめんなさい）
お供えの中には、牛肉・豚肉・魚を焼いたもの、色んな具材のジョン（チヂミではなく）、ワカメのスープ、色々な種類のナムル、フルーツ、韓国餅などなど。
各出身地方で中身が変わるそうですが、だいたいこんな感じやと思います。

子供の頃はご馳走の食べれる日として大好きでした（笑）
だって、肉・魚・ジョン・ワカメのスープ、全部美味しくて大好きでしたから(^^♪
旧盆や正月は朝に法事して、他の日で親族の法事（祖父や祖母など）は命日の夜にするのが通常です。
何でかは知りません。興味をもったことはなく聞いたことないです(;’∀’)

なぜ、もやし争奪戦が起こるのか

当社もそうですが、大豆もやしを販売しているお店は年末にもやしが売れることは百も承知ですが、大豆もやしは日持ちのしない野菜です。
だいたいの販売店がそうですが、正月から休みに入るし、用意しすぎるとロスになるので売り切れるように仕入れます。
結果、もやしの大争奪戦が始まります（笑）

多くの人が29.30日に正月の食材の買い物を始め、30日の午後にもなると売り切れる店が続出します。
そして沢山の韓国食材店が集うコリアンタウンや鶴橋で買えなかった人たちが、自転車に乗って買いまわります。
普段、当店で買い物をしないようなお客様まで店先に来ては「もやしありますか？」と聞くのは、年末の良くある風景ですよ～(;^ω^)

当然、お客様も品薄になるのが分かっているので予約される方も多いのですが、年末はパニック状態なので取り置き分を間違えて売ることもチラホラ・・( ;∀;)
なんてったって、1年で1番キムチが売れる日ですので各店お客様でごったがえしています。
絶対必要な大豆もやしが手に入れれない焦りと相まって、戦争と呼ぶに相応しい光景となってます( ﾉД`)ｼｸｼｸ…

ここ数年は、当社が正月明けからナムルを生産することもあり在庫にゆとりがあり、以前ほどのピリピリ感は薄れているような。
割高ですが、最近はスーパーでも大豆もやしが販売されていますしね～(;^ω^)

以上、年末もやし争奪戦の話しでした～！
久しぶりに「ちょっとした話し」シリーズを書きましたが、このカテゴリは書くの楽しいですね♪
またネタが出来たら書かせていただきます(^^♪