大阪鶴橋黄さんの手造りキムチは何故「黄さん」なのか?

工場長日記

祖母は金さん、母は慎さん、僕たち三兄弟は黄さん。

先日、黄さんのキムチは母の味ということは「慎さんのキムチ」じゃないのか?という質問を何人かから受けました。
確かに言われてみればそうやなと・・(笑)
ややこしいので整理しました。何故「黄さんの手造りキムチ」にしているのかを紹介いたします。

説明する際に、まずは祖母の金さんや母の慎の紹介をさせていただきます。

大阪鶴橋黄さんの手造りキムチの黄さんの祖母 金順玉さん

黄さんの母方の祖母で、名前は金順玉です。
母は慎さんなのに?何故に金さん?と思われる方も多いと思いますが、韓国は夫婦別姓なのです。
韓国の夫婦別姓のことは全然知らないので、説明は控えさせていただきますが・・。

写真があれば雰囲気も伝わるのでしょうが、手元になかったです(;^ω^)
昔は高価なカメラがないと写真を撮れなかった時代ですから。
母もそうですが、毎日を生きるのに必死なので写真などに気がまわらんかったんだとか。
今になると貴重な資料なんですけどね・・・、ほんとカメラを持ってタイムスリップしたいですわ(笑)

僕が大学生くらいまでは元気に働いていたので、結構記憶に残っています。
料理は抜群に美味かったですね~!!
韓国の中でも料理の上手な人が多いと言われる木浦(モッポ)にしばらく住んでいたことあるそうで。
今と違って手軽に情報が手に入らない時代でしたので、美味しい物を作る情報が身近にあると洗練されていくのでしょうか。

中でも覚えているのが、魚の煮付けです。
タチウオなどを韓国風のピリ辛味に煮込むのですが、みんなで食べるので魚の身があまり当たりませんでした(;^ω^)
それでも、煮汁だけでご飯を2.3杯ぺろっと食べれるんですよ。
チシャやゴマの葉にご飯を包んで、煮汁をスプーンですくってかけるだけ。
質素にもほどがありますが、それだけで幸せでした(*^-^*)

大阪鶴橋黄さんの手造りキムチの黄さんの黄さんの母 慎さん


以前紹介したことがある母、慎仁子です。
料理上手な祖母の教えもあってか、料理の腕は良い腕をしています。
美味しい物が好き!!特にキムチ。という性格なので、キムチ料理に関するこだわりが凄いです。

特にキムチチゲは上手ですね~(*^-^*)
ほぼ毎日、兄弟揃って食べていますが皆がうなる美味しさです。
毎日食べても飽きない味って凄いでしょう!!
旨味やコクが強すぎてもあかんし、不思議な味です。

ただ、感覚で料理をする性質で失敗が多いのはご愛敬ですね(;^_^A
料理の失敗には数えきれないくらいあった「炊飯器のスイッチを入れてなかった!!」も含まれます(笑)
中には炊飯ボタンの代わりに保温ボタンを押してしまい、カチカチのお粥が出来るという高度なミスも・・・( ノД`)シクシク…

大阪鶴橋黄さんの手造りキムチの黄さん三兄弟


大阪の下町生野区で生まれ育ちました。(兄2人は隣の東成区産まれです)
自分らで言うのもなんですが、コテコテの大阪人です(笑)
長男と次男の間に姉がいますが、経営に関わっていないので説明は省略させていただきます。

以前書いたこともあるように(黄さんは美味しい物が大好き!!もちろんキムチも。)我が家は食べ物にはうるさいです。
また大阪生野という街は大阪では有名な美味い店が多い地域です。(何故多いのかは以前書いた記事にどうぞ→大阪生野という街
大阪という街自体が美味しいものだらけなのに、その中でも美味しいお店が集まっているって凄くないですか?!
お上品でないお店も多いですが・・(;^_^A

僕たち黄さん三兄弟は、そんな地域にある美味しい下町グルメと、祖母の金順玉や母の慎仁子が作る美味しい韓国の家庭料理に囲まれた食文化で育ちました。
食に関していえば、大変有難い環境だったと思います。

母に韓国料理の作り方を聞こうと質問していたら凄くいい加減な答えだったので、ちゃんと教えてよ!!と言ったところ・・・
「あんたの口が覚えてるやろ」と言われ、ハッとしたことがあります。
子供の頃から英才教育を受けていたようなもんですね(笑)

以上のようなことから、黄さん三兄弟が大事にする黄家の家庭の味、また黄さんが愛してやまない地域の食文化に育まれたキムチ。
「黄さんの手造りキムチ」としています。

ここからは余談ですが、黄(ファン)という名前の響きが慎や金より個人的に好きなのもあります(笑)
高校に入ったころ、黄(ファン)という苗字が嫌な時期がありまして・・・。
当然ですが、誰も一発目で黄をファンと読めないじゃないですか~!!(;^ω^)
慎や金なら読めるのに・・・という話を同級生にしたところ、「俺は黄(ファン)という響きが、金や慎より格好いいと思うぞ!!」と言われました。
それ以来、愛着をもって商品名やブランド名に使うまでになってます(^^♪
友人のH君には秘かに感謝しています!!

また、食品業界では良くある話しですが、売れる商品が出てくると良く似た商品が出現します。
「黄さんの手造りキムチ」として発売され人気が出だした20年以上前には、「金さん」「李さん」「朴さん」「魯さん」など色んなキムチが各社から出ました。
その競争の中でも生き残れたのは「黄さん」というちょっと変わった名前がインパクトあったのかなと思っています。

そんな色んな想いが詰まった「黄さんの手造りキムチ」を大事に育てていきますので、今後も宜しくお願いいたします。

  • コメント ( 6 )

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  1. 駐在おやじ

    おばあさんに お母さん 料理上手だったんですね ^^
    モクポは料理うまい人が多いんですか?
    そのうち記事にしますが、 いろいろ変わったものを食べてきました wwww

    そうですね 黄さんは 知らないと読めないですよね
    これからも 黄さんを 広めていってくださいね

      駐在おやじ

  2. ひびき

    なるほど、名称に歴史あり。

    ようやく、よく行くスーパーでも商品が置かれました。
    キムチだけで、カクテキは、まだかな・・・

  3. 高麗食品

    駐在おやじさん
    コメントありがとうございます!!
    モッポの説は子供の頃から良く聞かされてました~♪
    本当かどうかの真偽は不明です(笑)

    「黄さん」貴重な名前やと最近は気に入ってつかってます(^^♪

  4. 高麗食品

    ひびきさん
    コメントありがとうございます!!
    色々学ぶなかで今回の記事に結び付きました。
    ぼんやりとしか思ってなかったですが、言葉にするとすっきりしますね(*^-^*)

    営業マンのお尻をしっかり叩いておきます(笑)

  5. utokyo318

    お祖母様、お料理がお上手だったのですね
    「ぺ」や「キョン」なども、たぶん漢字を見ても分からないでしょうね・・・・
    苗字は、やはり前もって読み方を確認するようにしたいです。

  6. 高麗食品

    utokyo318さん
    コメントありがとうございます!!
    授業の出欠確認が嫌でしてね~(;^ω^)
    先生が間違えるたびに訂正するのが、あの時は疲れてました( ノД`)シクシク…

    でも、あの愚痴があってこその「黄さんのキムチ」だと思ってます(^^♪

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