キムチの定義
以前書いた防腐剤を使用しているキムチはあるのか?でするめキムチは厳密に言うとキムチではないと書きました。
今日は知らない人が多いキムチの定義ついて書かせていただきます。
キムチとは・・・
ネット上では「発酵していない日本のキムチはキムチでない」とか出てきますが、日本の農林水産省が定義を決めています。
詳細はこちら → 農産物漬物品質表示基準(平成12年12月28日農林水産省 …
非常に見にくいですが、キムチの要件を分かりやすくいうと・・・
塩漬けした野菜を原料とし、赤唐辛子粉特有の色沢を有す、にんにく・生姜・ネギ類のうち2種類以上を使用したものを漬け原材料に加えたものに漬けたもの
意味が分かりませんね(笑)
さらに分かりやすく解釈すると・・・
唐辛子ベースの赤色のタレ(にんにく・生姜・ネギ類のうち2種類以上含む)に塩漬けした野菜を漬けたもの
・・・になります。
一般の人には、まったく関係のない情報ですが誰かの役に立つでしょう。
実際、僕たちの業界では知らないとまずいですので。
上で定義されている要件とは、食品の原材料表示の一番上に「名称」として書かれている食品の分類です。
キムチやたくあん、梅干しなどリンク先では漬物を細かく分類して定義が決められています。
キムチの分類じゃないから「キムチ」として売れないかというとそうでもないので、あくまでも線引きです。
この規定に則っていないからと言って、大問題になったとは聞いた事はないですが販売先によっては厳しくチェックされます。
商品の包装を印刷しおわったあと、商品の分類が間違えていて販売できない!というのはあり得る話しです。
するめキムチはキムチなのか?
海産物が原料と言うよりも、にんにく、生姜を入ってないのでキムチとは分類できません。
するめキムチとは・・・でも書かせていただきましたが、キムチと呼ぶにはどうよ?!という議論はある商品です。
にんにくも生姜も入っていなくて、甘い味。
キムチでないかも知れませんが、するめキムチというジャンルは日本で確立されています。
水キムチはキムチなのか?
こちらは韓国では誰もが知る立派なキムチです。
日本でも着実に認知は増えています。(食卓には馴染んでいませんが)
水キムチの詳細はこちら → 水キムチとは・・・。
こちらも日本の定義ではキムチとして販売できません。
にんにくも生姜も入っていますが、赤くないでしょ?だからキムチじゃないということです。
この水キムチは数年前に販売したことがあって、取引先のチェックで上記を理由として引っかかりました。
その時は包装の印刷前で助かりました~!!
おかげで定義を詳しく知るきっかけになりましたので、良しとしましょう。
今回も誰が知りたいねん!!というニッチな情報でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます♪
コメント ( 4 )
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あはははは ですよね
説明見て 水キムチは キムチにならないのでは? って思いました
まあ 日本が国内ように決めたルールだから良いんでしょうけど ^^
チャンアチや、 チョッカルとか なかなか定義しにくいですよね
良いんです うまければ名前なんて wwww
駐在おやじ
駐在おやじさん
コメントありがとうございます!!
この定義作った人も水キムチは想定していなかったでしょう。
チャンアチやチョッカルなど韓国の食べ物の質問を母にすると、細かいこと言うな!!と言われます(笑)
キムチの定義も、やはり遵守しなければいけないのですね。
わらび餅は、わらび粉が入っていないものも多いようですが、やはり、事実に基づいた商品名にするほうがいいですね(^^;;
utokyo318さん
コメントありがとうございます!!
この記事を書いたころに、四国の味噌屋さんが定義から外れる味噌を売れなくなったとのニュースがありました。
各業界・保健所によって見識が変わるのがややこしい問題でもあります。