何故、白菜が高くなるとキムチが売れるのか？！

今年は2月が暖かくて、3月は天気が悪くて寒い。
いわゆる異常気象というやつです。

こうなると何が起きるかというと、野菜の出来が悪く不作となり需要と供給のバランスが崩れ、市場で取引される野菜相場が暴騰します。
今年も3月中旬から下旬にかけ、白菜の価格が暴騰しました。
お漬物屋さんやキムチ屋さんが必要な量を確保できず、それでも欲しいから価格がうなぎ登りに！！
例年1ケース1200円くらいで取引されていた白菜が、ある市場では1万円を超えたとか・・。

更に困ったことに、白菜が暴騰するとキムチが売れるんです！！

今回は何故白菜が高くなるとキムチが売れるのか？！を検証する、誰が興味あるねん！シリーズ（笑）

本当に白菜が高くなるとキムチが売れるのか

信じられないかも知れませんが、僕がキムチ屋さんを始める前からずっと起きている現象なので、因果関係は確実にあります。
毎年のようには暴騰しませんが、良くあるのは台風の影響です。

こんな白菜畑が・・

こんな感じで倒れてしまうと、本当に大変です（汗）
この時も暴騰し、キムチの注文に追われました。
2割3割の販売増はザラで、特売企画なんて入っていると倍の注文も！

めっちゃくちゃ売れるのですが、相場より高い白菜を原料とするので、良くてトントン。
下手をすると大赤字！！（何回も痛い目にあってます）
何をしているのか分からなくなるので、最近は追加注文分をお断りするケースもあります。

白菜が高くなると、キムチを作っている人がキムチを買うのか？！

昔から漬物業界内では、よく聞く話です。
キムチを家で作っている人が、野菜の高い時は自作せず完成品を買うので、売れ行きが変わると。
キムチを自作する人が、そんなにいてるとは思えないのですが・・（汗）

でも実際、カット野菜は野菜が高い時の方が売れるのは間違いなくて。
浅漬けも、同じく野菜が高いと売れます。

野菜加工品全般が、野菜相場が高くなると売れる傾向です。

野菜が高くなると、野菜加工品を食べたくなるのか？！

上でも書いたように、野菜が高くなると野菜加工品全般が売れることは間違いありません。
確認が取れているのは、カット野菜、浅漬け、キムチ。
お惣菜コーナーのサラダなんかも売れてそうですね～！

それの要因として考えられるのが、人間の本能。
僕もそうですが、野菜を食べたい気分ってありますよね。
でも野菜が普段より何倍も高いと、躊躇するのが人間です（笑）

最近は「野菜が高い時は加工品を食べよう！！」という販促POPも見かけます。
スーパー側も、野菜が高い時は生鮮の野菜が売れなくて、野菜加工品が売れる現象を認知していて煽ってきてるんでしょう。
僕らは、その販促POPを見ると「やめてくれ～！！」と思うんですが・・。

ちなみに、野菜のなかでも白菜はレタスやキャベツと同じ葉菜類。
白菜だけが不作なんてことはなく、キャベツやレタスも同じように暴騰します。
大根やニンジンのような根菜類は比較的安定しているのですが、サラダには不向きですし。
胡瓜やナスといった果菜類は、葉菜類以上に収穫が安定しないので、頻繫に暴騰します。

ちょっと逸れましたが、以上のような要因があり「野菜が高くなるとキムチが売れる？！」という結果につながるのでしょう。
あくまでも推測の域は超えませんが、大きくは外れてないのではと思っています。
冒頭に書いたように、誰が興味あるねん！！と突っ込まれそうなネタですが、前から気になっていたことなので書きました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます♪

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