大阪鶴橋黄さんのするめキムチが販売継続の大ピンチ?!

工場長日記

気づけば日の出てる時間が長くなり春の近づきを感じますが、問題山積みで心は晴れないです(汗)
一つ一つ取り除くしか解決方法はないので、頑張っていきますよ♪

今日はその問題の一つ。
昔から人気の「するめキムチ」が終売にしようかと悩むぐらいの事態となりました。

するめキムチの原料であるイカの大不漁

するめキムチとは・・・
いかを調味・乾燥させたもの(所謂さきいか)をごま油、コチュジャンなどで味付けしたキムチです。
いつから発売されていたかは定かではないですが、僕が物心ついた頃には店頭に並んでました。
つまみ食いした記憶が残ってますので(笑)

分かりやすい美味しさ、甘辛い食べやすい味で、キムチが苦手な方や子供のキムチ入門編として重宝され、黄さんのキムチ人気ランキングでも常に上位に入る人気商品です。

こんなに人気の商品を本来なら終売にしようなんて誰も考えないですよね(汗)
それぐらいイカの原料状況が不安なんです。

ここ数年、ずっと不漁がつづいてきましたが、いよいよ末期状態になってきております。
乾き珍味の業界は大変でしょうね。

スーパーやコンビニの珍味コーナーを見てもらえれば分かりますが、半分ぐらいはイカ製品ですから。
大手メーカーは原料の在庫を持っているところがあるらしく、いきなり棚から消える事はないでしょうが、確実に減っていくでしょう。

もちろん、僕らは在庫をもっていることもないので今すぐに対応しないといけない事態です。

大阪鶴橋黄さんのキムチとしての対応

原料価格が3倍になっていると共に、仕入れ数量も限定されるようになってきました。
大幅に値上げしても良いから販売継続して!!と言われるお客様もいてるのですが、その声にも応えられない事態です。

イカの使用量を減らしながら、クオリティは極力維持する。
そんな無理難題に取り組むのが大変でした(汗)

具体的な内容しては、珍味屋さんもイカの代替品として使っている焼きカマに注目しました。
焼きカマとは、白身魚のすり身を薄く伸ばし焼き上げた昔からあるおつまみです。
焼きカマ?!聞いたことも食べたこともない!!という人が多いでしょう。
でも、チータラやチーカマの外側といえば「あ~!!あれ!?」となりませんか。僕のように(笑)

この焼きカマを、するめキムチに混ぜ込み「大阪鶴橋黄さんの焼きカマするめキムチ」として3月より販売いたします。

大阪鶴橋黄さんの焼きカマするめキムチの美味しさ

味付けは、醤油などの調味料も足しますがコチュジャンをベースにシンプルな味付けで。
このコチュジャンは自家製で、黄さん自慢の調味料です。
高級白味噌をベースにしているので、上品な甘さとコクが人気でお婆ちゃんの代からほとんどレシピは変わってません♪

この濃厚なコチュジャンをベースにして、関西人の大好きなヒガシマルさんの薄口醤油を混ぜ込みました。
古く(応仁の乱の頃)から作られている醤油屋さんで、関西人の胃袋をガシッとつかんでいるメーカーです♪
この商品では、日本人の好む美味しさを引き出す役割を果たしてくれてます。

するめキムチの美味しさはタレの美味しさだと思うので、今回のリニューアル品は自信作です。
もちろん、以前までのさきいか100%と違って食感や風味が違うのは仕方ありません。

しかし、違う食感や風味が混ざって新たな美味しさがあるとも言えますね♪
決して無理矢理褒めているのではなく、これはこれで美味しいんですよ~!

これからも、自然環境や気候変動の影響で大変なことは山ほどあると思います。
それでも、前向きに取り組んでいけば活路は見えるはずです。
・・・そうやって自分に言い聞かせてます(笑)

黄さんのキムチに興味がある方はこちらで → 高麗食品公式オンラインショップ

  • コメント ( 2 )

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  1. 駐在おやじ

    企業努力が凄いです。
    値段上げても大丈夫 と言ってくれるお客さんももちろん居られるでしょうが
    やはり 心配ですよね ><

    原材料費のコストアップ ><
    どうにもならないんでしょうが 大変ですね

    頑張ってください

      駐在おやじ

  2. 高麗食品

    駐在おやじさん
    コメントありがとうございます!
    前までは大変な状況でも嵐が過ぎるのを待ってました。
    単純にそこまでの余裕がなくなってきたんです(笑)

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